第14回澤風会申合が終わりました
昨日は「松実会申合」でしたが、今日は香里能楽堂にて「第14回澤風会大会」の申合がありました。
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今回の澤風会では、舞囃子「高砂」と能「羽衣」が出るので、その2曲の申合でした。
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舞囃子「高砂」シテの会員さんは、去年宝生流教授嘱託になられて、澤風会で能「小袖曽我」の曽我五郎を勤めた方です。
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そして今回能「羽衣」シテを勤める会員さんは、この度教授嘱託の資格を取られることになりました。
10年ほど前に紫明荘で全くの初心から稽古を始めて、澤風会10周年大会では能「加茂」後シテ、去年の能「小袖曽我」でツレ母と、順調に経験を積んでこられました。
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紫明荘で稽古を始めた人が教授嘱託の資格を取る、というのは亡くなられた植田竜二先輩の望みでもありました。
今回ようやく植田さんにそのご報告ができることになり、大変嬉しく思います。
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先ほどの申合での能「羽衣」は、長く稽古を重ねた甲斐あって、ほぼ完成に近い段階に来ていました。
しかし修正点もいくつか見つかりました。
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本番までにはまだ何回も稽古があるので、更に稽古をして、
「紫明荘で稽古を積んだ人はしっかりしている」
と思ってもらえるように頑張りたいと思います。
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当日は植田先輩も能楽堂のどこかで、ニコニコして舞台を見守っておられることでしょう。