新生・日本女子大の初舞台
今日は久しぶりの江古田稽古でした。
稽古場に到着すると、母親がiPadで撮影した動画を見せてくれました。
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昨日の郁雲会稽古会「四季の会」で、日本女子大の新入生が、記念すべき初舞台・仕舞「羽衣キリ」を舞っている動画です。
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後ろに郁雲会のベテラン4人が並んで地を謡い、新入生は緊張気味ながらも正確に丁寧に舞っていました。
前半は完璧で、「これは天才的かも…」と思えるほどでした。
しかし終盤にちょっと早過ぎて戸惑うシーンがあり、それもまた京大宝生会などの新入生と似通っているようで、実に微笑ましく思いました。
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そして夕方になり、その日本女子大の新入生2人が稽古にやって来ました。
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初舞台を経て、気のせいか一回り成長したようで堂々と落ち着いて見えます。
仕舞は冬に向けて新しい曲を始めました。
「鶴亀」と「玉葛」です。
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既に母親の稽古で一通り習ったということで、早速一緒に舞ってみました。
「鶴亀」ではサシ回シヒラキ、六ツ拍子、大左右にユウケン。
「玉葛」の方は打合セやシヲリ、ヒラキカケなど、新しい型が沢山出て来ます。
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しかし2人とも「羽衣キリ」の時よりも格段にスムーズに舞えるようになっていました。
やはり一曲を終えると一段階成長するようです。
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続けて謡「鶴亀」も稽古しました。
こちらも既に母親から一通り鸚鵡返しを受けているそうで、私は細かな記号の説明をしながら半分だけ稽古しました。
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私「冬の関宝連では、2人でシテとワキを割り振って、素謡鶴亀を出したら良いよ」
新入生「はい、関宝連のエントリーシートが来ているので、書いて出しておきます」
最近では学生の舞台もネット上でエントリーするのですね。便利になりました。
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12月初めの関宝連は、今度は新生・日本女子大の初能楽堂出演になります。
エントリーシートを出すと、いよいよその舞台が視界に入ってくる気がします。
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関宝連の一員として恥ずかしくないように、舞台に向けてしっかり稽古して参りたいと思います。