驚くべき子供達
今日は早朝に東京を発って、「枚方市子供向け能楽体験教室」に行って参りました。
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社会人向け教室には2回程稽古に行きましたが、子供向け教室の稽古は今日が初めてです。
小学校低学年の子供もたくさんいるようで、果たしてどんな稽古になるのか少々ドキドキしながら会場に向かいました。
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朝10時前に会場に到着すると、もう何人かの子供達と親御さんが集まっていました。
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1人ずつ、「鶴亀」「西王母」「高砂」…と稽古して行きましたが、なんと驚くことに稽古3回目にして型は一通りできており、シテ謡もひとりで謡える子供ばかりだったのです。
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自分の順番を待つ間に、スマホの映像を見ながら仕舞を自主練している小さな子供を見て舌を巻きました。
この子達はどうやら、大学生や大人にも負けない程の潜在能力を持った子供達のようです。
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午前中の3時間で18人、休憩を挟んで午後もほぼ同じ数の子供を稽古しました。
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中には”ガキ大将”のようなキャラの子もいたのですが、シテ謡を謡う時は甲高い声で
「スーナーワーチー スーガーターヲー アーラーワーシーテー!」
と健気に謡うので思わず微笑んで「よしよし!」と頷いてしまいました。
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考えてみれば、澤風会で何人かの子供達を稽古して来ましたが、まとめて30数人を稽古するのは全く初めての経験でした。
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しかし、一人ひとりが真面目にきちんと稽古してくれるので、人数の割には疲労感は無く、大変充実した気持ちで最後まで稽古出来ました。
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まだ本番までには何回も稽古があります。
この子達が最終的にどこまで上手くなってくれるのか楽しみです。
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そしてまた願わくば、来年以降も継続して稽古してくれるとしたら、非常にレベルの高い稽古集団になる事は間違いないと思います。
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将来への夢も膨らむような、嬉しい稽古日になりました。
枚方市のスタッフの皆様、本日も色々と御配慮いただきまして誠にありがとうございました。