日本女子大初稽古
今日は昼から江古田稽古でした。
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団体稽古を夕方に終えて、個人稽古の時間になってしばらく経った17時頃。
「お邪魔いたします」
と礼儀正しい声が聞こえてきました。
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稽古場に入って来たのは、日本女子大の新入生2人。
これまで日本女子大の和室で母親が稽古していたのですが、今日は初めて私が江古田稽古場で稽古することになったのです。
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記念すべき(?)初稽古は、「羽衣」の謡から始まりました。
ワキ「我三保の松原に上がり…」から、地謡「天人の五衰も目の前に見えてあさましや…」まで。
弱吟の8つの音の説明なども含めて、30分ほど稽古しました。
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2人ともちゃんと声が出ており、しかも素直な声質に聞こえました。
そして稽古が終わると2人仲良く足が痺れて立てないというのも、お約束でした。。
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少し足の痺れを直して、今度は仕舞「羽衣キリ」に取り掛かりました。
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今度は1人ずつのシテ謡です。
自分だけでは謡えません…というので一緒に謡ったのですが、聞いていた限りではちゃんと力の入った、やはり素直で大らかな謡でした。
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型も一緒にやれば完全について来れるレベルまで達していました。
私の経験からすると、この先半年も稽古すれば全宝連の学生達と比べても遜色無いほど上達するのは間違いないと思われます。
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2人は稽古後に母親と、夏休み中の稽古日程なども相談していました。
日本女子大の学風で非常に真面目な彼女達が、この先どのように稽古を重ねていくのか、そしてどんな舞台を見せてくれるのか。
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今日の初稽古を経て、非常に楽しみになって参りました。