令和最初の新入部員は…?
昨日は亀岡の「大本みろく能」の後に京大宝生会稽古に向かいました。
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連休中なので帰省している部員もいるだろうと思いました。
しかし来週には「関西宝連」の舞囃子「船弁慶」と「春日龍神」の申合もあるので、何とかいる部員だけでも稽古したいと思ったのです。
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蓋を開けてみると、なんとほぼ全員参加でした。
半数は「大本みろく能」に新入生を誘って観に来てくれて、終わってすぐに京大に戻って来た部員達です。
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稽古を始めたところで、今度はゲストの方々がやって来られました。
松本稽古場で今年から稽古を始めたばかりのご夫婦です。
かねてより「京大宝生会の稽古を是非見学したい」と仰られており、今回はご夫婦での京都旅行の1日を、やはり「大本みろく能」の鑑能と「京大稽古見学」に充ててくださったのです。
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にこやかにご覧になっておられるご夫婦の前で稽古を再開しました。
するとまた驚きの事態が。
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「今日は授業は無いけれど、一応新歓に行って来ます」と言って時計台の方に向かった部員が、新入生見学者を連れて戻って来たのです。
京大は連休など全く関係無いようでした。
その後さらに自分からBOXを探して来てくれた新入生見学者も1人加えて、むしろ普段より賑やかな稽古になったのでした。
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今年は京大能楽部全体的に新入生の入りが少ない状態です。
宝生会も5月にも様々な新歓イベントを用意して、新入生の入部を待っているのです。
自分の稽古や勉強などもある中で、現役達は本当に頑張っています。
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昨日は見学者2人に「熊野」と「船弁慶」の仕舞を少し稽古して、稽古後には2人も連れて部員達と晩御飯に行きました。
料理を注文して、「僕は来週も稽古に来るので是非また稽古の続きをしましょう!」と話したところで最終新幹線のリミットが来てしまいました。
あとは部員達に任せて、車に飛び乗って京都駅に向かったのです。
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次に入部する人は「令和最初の新入部員」ということになります。
来週の稽古でその記念すべき部員が誕生することを、心から祈っています。