小さなベテランさん
今日は松本稽古に行って参りました。
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久しぶりに小学1年の男の子がお母さんと一緒に来てくれました。
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親子で仕舞「安宅」を稽古したのですが、お母さんの方は、
「実は昨日の太鼓の稽古で足を捻挫しまして…」
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なんと、それはお気の毒です。。
正座で痺れた状態で立ち上がろうとすると、転んで捻挫したり、ひどい時は骨折をすることもあるのです。
爪先が返るまでは決して無理に立ち上がらないことをおすすめいたします。
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それでもお母さんは「安宅」の座る型を立ったままでやるようにして、普通に稽古してくださいました。
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そして男の子の稽古になりました。
昨年末以来で本当に久々の稽古です。
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しかし私が「シテ謡は覚えてるかな?一緒に…」
謡おうか?と言おうとすると、男の子は「出来る!」と言って、
「鳴るは〜ンン、滝の水〜❗️」
と正確に謡ってくれました。これには驚きました。
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思えば、彼が稽古を始めたのは幼稚園の頃で、既に稽古歴4年目になるのです。
私が思うよりもずっと成長していて、謡も型も基礎がしっかりと身についていたのですね。
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男の子「今まで何回くらい舞台に出たかなぁ?」
私「うーん、年2回ペースだから、もう7回は出てるだろうね。」
すると彼は「そのくらいになるね❗️」とちょっと誇らしげな笑顔になりました。
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最近稽古を始めたばかりの大人の新人さん達も、この小さなベテランさんに触発されて張り切って稽古されていました。
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そしてなんと今日もまた新しい方がいらして、早速稽古を始めてくださいました。
ベテランさんと新人さん、どちらも非常に勢の感じられた今日の松本稽古でした。