亀岡の花々〜二羽すずめ〜
亀岡稽古は今日が今年の最終日でした。
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朝東京を出て昼過ぎに到着した亀岡は、陽射しがあって思ったほどの寒さではありませんでした。
しかし稽古場のある建物の中がむしろ底冷えしていて、私の到着前に予めつけていただいていた暖房が大変有り難く感じられました。
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午後の稽古が一段落して、少し時間が空きました。
外は紅葉も終わって寒々とした風景で、よもや花々など一輪も咲いていないだろうと思われました。
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しかし今年最後の稽古です。せっかくなので、何か木の実でも無いかと探しに行ってみたのです。
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剣山を逆さまにしたような面白い形の「ミツマタ」の蕾がありました。
今年3月27日のブログには、下のような花の写真を載せました。
来春にはまたこのような花を見せてくれるのでしょう。
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しかし、他にはこれと言って目につくものがありません。。
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しばし歩くと、おや、と気がつきました。
枯れた木々の中に何やら黄色いものが目に入ったのです。
しかも実ではなく花のようでした。二輪だけ咲いた黄色い花。
木の幹に下がっていた名前のプレートには「ムレスズメ」とありました。
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なんとこちらは4月22日のブログに載せた植物で、その時は下のような有様だったのです。
無数の小さな花が咲いている様はまさに「群雀」という風情でした。
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しかし今日見たのは「返り咲き」のたった二輪の、というか二羽のすずめ達でした。
寒さに耐えてじっと木に止まっているような”二羽すずめ”が、今年の「亀岡の花々」の見納めになりました。
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来年はまた、今年見られなかった花々達にも出会ってご紹介できると良いと思います。
亀岡の花々シリーズ、たいへん楽しく拝見している読者です。
二羽の、群れから離れスズメちゃん達が寒いよー、って震えているようで、気の毒やら可愛いやら😊
良い子達は春まで静かに寝ているところ、こっそり抜け出した二羽のやんちゃな風情ですね。風邪などひきませんよう。
冬に向かう今頃、草木は次来る春の日を描いて寒さにしっかり備えているのですね。
今日の亀岡の花々のお便りも本当に楽しかったです!