2018年冬の関西宝連が無事終了いたしました

本日香里能楽堂にて、関西宝連の舞台が無事に終了いたしました。

例年にも増して沢山見所に応援にいらしてくださった皆様、誠にありがとうございました。

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色々な出来事がありましたが、まだ終えたばかりで消化してお話するのが中々難しいです。。

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とりあえず能「経政」が成功裡に終わったことがやはり大きな収穫でした。

「次の能を来年冬の関西宝連で出すのは可能か、そして地頭を3回生にしても大丈夫か?」という相談を学生から受けたのが1年ほど前。

そこからの1年間の道のりは決して平坦なものではなく、部員達はそれぞれが様々な試練を乗り越えなくてはなりませんでした。

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また4月に入った1回生達は、ギリギリまで一緒に能地の稽古をして、その成果か例年よりも部員全員が一体感を持って本番を迎えられた気がします。

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そのように実に沢山の良いことや辛いことを経てついに始まった能「経政」は、とても熱い舞台になったと思います。

シテも地も気迫が漲っていて、しかし決して舞い上がること無く「静かに燃えている」という感じでした。

申合で出た修正点もことごとく改善されています。

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舞台が佳境に入ったのはクセが始まったところでした。

「月に双びの丘の松の…」という地の謡い出しは、それまでの丁寧に道を辿るような雰囲気から、ついに何かが弾けたような激しい調子になりました。

溜まっていたもの、熟成されたもの達が一気に発散されて気化していくような、なんとも言えない感情に後見座で聴いていて胸が熱くなりました。

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この舞台を間近で体感した1回生達も、きっとそれぞれに感じることがあったと思います。

その想いがまた来年再来年に能の舞台で花開き、発散されてさらに次の世代に伝わっていけば良いと思います。

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学生の皆さん今回も素晴らしい舞台をありがとう。

幹事の皆さんお疲れ様でした。

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