新しい観世能楽堂にて
今日は銀座の観世能楽堂にて、大皷の佳名会に出演して参りました。
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私が観世能楽堂にお邪魔するのは、観世能楽堂が渋谷から銀座に移ってから初めてのことです。
初めての能楽堂に行くというのもまた、何かと緊張するものです。
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先ず到着するまでが一苦労でした。
ちゃんとアクセス方法を調べてから行ったのですが、地下鉄日比谷線銀座駅から続く筈の地下通路が全く見つからず。。
結局一度地上に出て、三越からスタートしてようやく「GINZA SIX」という観世能楽堂があるビルに辿り着きました。
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地下3階にある能楽堂に到着すると、今度は楽屋の構造を把握するのにまた苦労しました。
宝生流の楽屋から切戸までの道順、囃子方の楽屋の場所、トイレの位置など、暫くの間マゴマゴしつつうろついてしまいました。
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そうこうするうちに、あっと言う間に私の出番、舞囃子「邯鄲」が始まる時間になりました。
切戸を潜って舞台に出ると…
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当然ながら先ずは横板が目の前にあり、そこから前を向くと三間四方の舞台が広がっていました。
「ああ、この空間はどこの能楽堂も変わらないな…」
と、言い知れぬ安心感を覚えました。
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変な話なのですが、楽屋で緊張して舞台に出るとホッとするという変な1日を過ごした気がします。
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しかし1日かけて観世能楽堂にもすっかり慣れました。
新しい観世能楽堂は、とても綺麗で素敵な雰囲気でした。
次回またお邪魔する機会があれば、今度はマゴマゴせずに落ち着いて過ごしたいと思います。