激暑エレベーターホール稽古
昨夜は香里園に宿をとったのですが、真夜中頃に暴風雨の音で目が覚めました。
台風12号がおそらく丁度この辺りを通過しているのだろうな…と夢うつつで思いながら、七宝会の疲れで再びぐっすりと眠りに入りました。
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そして朝目覚めると、カーテンの隙間から明るく光が差し込んでいて、嵐が去ったとわかりました。
ホッとして京阪電車に乗り、京大稽古へ。
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しかし今日はいつもの稽古日ではないので、BOXの舞台が使用出来ません。
BOXのある「サークル棟」の2階にある、各サークルが自由に使える「共用室」という場所で初めて稽古をしました。
「共用室」はエアコン完備でなかなか快適な空間です。
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舞囃子「花月」の鸚鵡返しをするのが一番の目的だったのですが、希望者にはその後に仕舞も稽古する事にしておりました。
しかしここでちょっと問題が。
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共用室は8畳ほどの大きさで、仕舞には狭いのです。
その上今日は9人の部員が揃っており、1人の稽古の間に8人が横で待っていると更に狭くなります。
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そこで考えたのがサークル棟2階のエレベーターホールです。
ここはとても広い上に全く物が置かれていないので、仕舞稽古には持ってこいなのです。
しかし唯一のネックが「暑い」ということ…。
小さな窓がひとつあるだけで、むしろ熱がこもって外よりも暑いくらいです。。
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「狭いけれど涼しい共用室」か、「広いけれど暑いエレベーターホール」か。
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ここは思い切って、広さを取りました。
そして手近にあるもので柱と階と大小前を設定して、下のような”即席舞台”が出来上がりました。
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柱はビニール傘、大小前はゴザ、階は部員の鞄です。
理想的な稽古スペースです。
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ここで9人をみっちり稽古しました。
能「経政」と舞囃子「花月」も、思ったよりも稽古が進んで、大変良い成果があがりました。
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もちろん激暑で汗ダラダラになり、終わったところで部員に「先生、暑い中お稽古ありがとうございました…」とちょっと心配そうに言われてしまう程でした。
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しかし、暑い中で稽古するのを選択したのは、実は来週に迫った「松本城薪能」に向けてのシミュレーションという意味もあるのです。
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野外の舞台で昼間に1時間かけて開催する、薪能前座の「松本澤風会発表会」では、おそらくもっともっと暑くなる筈です。
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ここから出来るだけ暑さに慣れていかないと、当日が乗り切れないと思われるのです。
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というわけで、今日の「激暑エレベーターホール稽古」は色々な意味で非常に充実した稽古になったのでした。
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昼過ぎに京大稽古を終えて、更に亀岡稽古へ。
暑い稽古の時間はまだまだ続くのです。