最後が嬉しい一日
本日の七宝会普及公演もおかげさまで無事に終了いたしました。
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長丁場の昼夜2部の舞台で、最後が能「夜討曽我」でした。
私は多くの登場人物の中で一番最後に舞台に出る「御所の五郎丸」の役を勤めて、更にその舞台の最後には、シテが先に幕に入った後に私が「留め拍子」を踏んで今日の舞台を締めくくるという”栄誉”にあずかりました。
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しかし舞台が終わっても仕事は勿論すぐには終わりません。
能「夜討曽我」の8人の登場人物それぞれの装束や、弓矢や太刀や松明などの沢山の道具を片付けていると、あっという間に30分近くが経ってしまいました。
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今日は最後が”胴着”という格好で終わったのですぐには着替えられず、お客様にご挨拶に行けませんでした。
当然皆さんとっくにお帰りになっただろうと思い、着替えて外に出ると…
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能楽堂の隣の駐車場に、夕闇の中で数人のスーツ姿の若者達の影が。
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なんと、京大宝生会の現役とOB数人が、ずっと待っていてくれたのです!
これはとても嬉しく思いました。
私「台風の予報だけど、雨が降る前に晩御飯を食べに行ける人はいる?」
現役「はい!行きます!」
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というわけで、香里園駅近くで楽しく晩御飯を食べて解散したのでした。
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今日はなんだか、最後に嬉しい思いをする一日でした。