福井に初めて来た日

あるひとつの街に、生涯で一番最初に訪れた日というのは、まず覚えていないものです。

しかし私は、「福井」という街に初めて来た日を正確に言う事が出来るのです。

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それは1992年4月25日のことでした。

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その日私は福井県立能楽堂での中学生鑑賞能の手伝いで、小川芳先生と一緒に京都から電車で福井駅に到着しました。

小川先生は、「お昼を食べてから能楽堂に行きましょう」と仰って、お蕎麦屋さんに連れて行ってくださいました。

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グルメの小川先生のこと、ただのお蕎麦屋さんではあるまいと思ったら、やはりそこは福井名物”おろし蕎麦”の名店でした。

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初めて食べる”おろし蕎麦”の美味しさに感動していると、ふいにお店のテレビから「歌手の尾崎豊さんが急死しました」との声が。

「尾崎豊」の歌は、私の世代の青春のシンボルでした。

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「おろし蕎麦美味しい!」という気持ちと、「尾崎豊死んでしまったのか!」という衝撃と、そんな私の動揺を何も知らずに目の前で美味しそうにお蕎麦を食べていらっしゃる小川先生と…。

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そんな思い出とともに、尾崎豊の命日「1992年4月25日」は、福井に初めて来た日として私の中に記憶されているのです。

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あれから幾星霜、今日は福井で「京大宝生会OB会全国大会」が開催されました。

OB会は盛会のうちに終わったのですが、実はまだ明日もOB会絡みの重要な予定があるのです。

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この続きはまた明日書かせていただきます。

今日はこれにて。

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