日焼けしていた頃
今日は江古田稽古でした。
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午前11時頃に家を出ると、駅までの僅かな間に面白いように汗が吹き出してきます。
思えば昨日は、番組作成作業で一日中エアコンを効かせた室内にいたのでした。
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今日のこの暑さは5月頃の爽やかな暑さではなく、梅雨を経て湿気をたっぷりと含んだ、本格的な日本の夏の暑さです。
軟弱な私は、江古田駅から稽古場までの僅かな距離でまた汗だくになり、「あぢ〜」と呻きながらヨロヨロと稽古場に到着して、すかさずエアコンで涼んだのでした。
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夕方頃に、稽古を始めたばかりの小学生の男の子がやって来ました。
一目見て「おお!黒いな〜!」と驚きました。
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ちょっと見ないうちに、日焼けして完璧に小麦色になっていたのです。
「テニスと野球で焼けました!」とのことでした。
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思えば私が最後に小麦色に日焼けしたのは、高校の陸上部の頃でしょうか。
夏の部活では、走る我々が水道の前を通過する度にマネジャーがホースで盛大に水をかけてくれました。
また、練習の後に水泳部の友達に頼み込んで、プールに飛び込ませてもらったこともありました。
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暑い最中の練習はキツいものでしたが、あのホースの水とプールは大変に気分の良いものでした。
汗かきの私も、陸上部の練習ならば盛大に汗をかけるのがいっそ心地よかったものです。
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ああいったことは、もう二度とやらないだろうな…としみじみ思いながら、小麦色の男の子の稽古をしました。
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夜まで稽古してから外に出ると、意外に涼しい風が通っていてホッとしました。
そして夜空に浮かぶ満月を見ながら、「たまにはお日様の下で運動して、盛大に汗でもかきたいな…」などと思いつつ帰途についたのです。