女鳥羽川の鯉のぼり

今日は松本稽古でした。

特急あずさで松本駅に着いて、稽古場まで歩く間に川を一本渡ります。

これは「女鳥羽川(めとばがわ)」という印象的な名前の川です。

松本市の東方の山から発して、松本市内中心部を流れ下って梓川と合流する川で、清冽な水がいつも水量豊かに流れています。

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今日もその女鳥羽川にかかる橋を渡ろうとすると、目の端に何やらヒラヒラする物がありました。

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なんと、女鳥羽川をたくさんの鯉のぼりが泳いでいるではありませんか!

最近は鯉のぼりを見る事がめっきり少なくなった気がしますが、これはざっと見ても何十匹もいるようです。

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年中イベントの多い松本のこと、これも何かの恒例行事かと思い、ちょっと調べてみると意外な事がわかりました。

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この鯉のぼりは、近くに住む人形屋さんが個人で飾っているもので、昭和53年から始めて今年で40年目になるというのです。

「観光客に女鳥羽川を知ってほしい」という思いで始めたとのこと。

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更に、女鳥羽川は戦後暫くは汚れた川だったのを、市民の手で掃除や整備が行われて、今でも多くの人の努力で綺麗な流れが保たれていると知りました。

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松本という街は、住んでいる人々に愛されている街だといつも思うのですが、今日の女鳥羽川の鯉のぼりでまたその認識を新たにしました。

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風が止むと元気が無くなる鯉達ですが…

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爽やかな風が吹くと、身を躍らせて正に滝を登っていくような勢いです。

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この美しい川の流れと、毎年人形屋さんの手で飾られる鯉のぼりが、いつまでも見られるように願っております。

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