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北白川の寒さ

当ホームページの記録によると、今日のブログにてブログ投稿数が400回目になるようです。

日々お読みいただいている皆様の応援のおかげで、何とか400回まで続けることができました。誠にありがとうございます。

次は500回を目指して、頑張って投稿し続けて参りたいと思います。

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続くといえば、ずっと寒い日が続いております。

福井の皆様は記録的大雪で非常に大変なことと存じます。

福井には親しい方々も何人もおられるので、心配しております。

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寒さに関して忘れられないのは、やはり京大時代の下宿の寒さです。

私は入学から4回生まで、北白川の「第1双葉荘」というアパートに下宿しておりました。

「家賃27000円、エアコン無し、キッチン、トイレ、シャワー、洗濯機共同」という物件です。

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つまり洗濯、洗面、トイレ、風呂などは全て、部屋を出て一度完全に外気に晒されてから洗面所、トイレ、シャワー小屋などに行かないと不可能だったのです。

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入学して暫くは問題無かったのですが、最初の冬が来ると状況は一変しました。

下宿のすぐ裏手には、その昔白隠禅師が修行されたという「瓜生山」があり、山の冷気が直に吹き付けて来ます。

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寝る前と朝起きての洗面とトイレは、部屋を出る前に「おーし、行くぞ!」と気合を入れて、決死の覚悟で部屋を飛び出し、出来るだけ最短で済ませて部屋に飛んで帰ります。

それでも隙間風の吹き込む洗面所で歯磨きを始めると、すぐに歯の根が合わないような状態になってしまいます。

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もっと辛いのはシャワーでした。

先ほど「シャワー小屋」という変わった表現をしましたが、「第1双葉荘」の裏庭には、たたみ一畳を一回り大きくしたくらいの正しく「小屋」があり、そこがシャワー室だったのです。

小屋は吹きさらしで非常に冷えており、脱衣所で服を脱ぐのもやはり難行でした。

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100円で10分お湯が出るシステムだったのですが、最初の冬には寒くてつい長く湯を浴び続けてしまい、洗髪の途中で湯が止まるという悲劇も起こりました。。

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思えば、今三ノ輪の自宅マンションで暖房の効いた部屋を出て、ちょっと気温の低い洗面所に行くだけで「寒い!」と思ってしまう私は、随分と軟弱になってしまったものです。

このブログを書くことで、北白川の寒さを克明に思い出しました。

これからは自宅マンションの暖かさに感謝して過ごしたいと思います。

…400回目が全く能楽に関係ないお話になって恐縮なのですが、今日はこれにて失礼いたします。

1件のコメント

  1. 読んでいるだけで寒くて笑ってしまいます。
    いつも楽しく読ませていただいています。400回、おめでとうございます!!!

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