旧正月の神事
今日から2月になりました。
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日本の旧正月、中国で言うところの春節が近づいたということで、中国では帰省ラッシュが始まったそうです。
中国の帰省ラッシュは、鉄道で「30億人」が移動すると聞きました。
30億人の大移動。全く想像が追いつかない数字です。。
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「旧正月」の日付は毎年変わるようで、何回聞いても覚えられないのですが、アジアの多くの国々などではこちらの旧正月の方を盛大にお祝いするのですね。
1月1日は世界共通のお正月だと、子供の頃は疑いも無く思っていたのですが、正に「井の中の蛙大海を知らず」だった訳です。
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そして日本でも明治維新前までは旧暦で正月を祝っていたのです。
前にもちらっと書きましたが、能楽の中にも「旧正月」が重要な要素となる曲があります。
北九州門司にある、関門海峡に面した「和布刈神社」において、旧暦大晦日から旧正月の未明にかけて行われる秘密の神事を描いた「和布刈」という曲です。
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この曲は現在では新暦に合わせて12月に演じられることが多い曲です。
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しかし現在も続いている「和布刈の神事」は、実は毎年旧正月の未明に行われているのです。
今年の和布刈の神事は2月15日夜から2月16日未明にかけて行われるそうです。
なので、本当は2月の舞台で演じられても良い曲だと思います。
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因みに、読み方が難しい曲のひとつです。
和布刈。どうか調べてみてください。
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