今年の「薪能納め」
今日は静岡の沼津御用邸にて薪能がありました。
「松籟の宴」という一連のイベントの一環で満次郎師が半能「融」を舞われたのです。
私にとっては、「今年最後の薪能」でした。
御用邸の松林の中で「竹のインスタレーション展」が開催されており、その作品のひとつの前に能舞台が組まれていました。
「インスタレーション」とは初めて聞きましたが、「空間と一体化させた芸術作品」といったもののようです。
題名もついており、どうやら「生け花」の要素がある作品なのですね。
さらにその作品を背景に能を演ずる訳なので、「能×インスタレーション×御用邸松林の風景」という、大変芸術性の高い空間が出来上がりました。
11月半ばの薪能という事で寒さが少々心配でしたが、幸いにそれ程気温が低くならずに、満席のお客様の前で無事に舞台を終えることが出来ました。
火入式の奉行役でいらした沼津市長さんは能楽好きだそうで、「出来れば毎年恒例の舞台にしたいです!」と前向きに仰ってくださいました。
繰り返しですがこの舞台が今年の「薪能納め」でした。
しかし能楽堂での舞台や稽古はまだまだ続きますので、年末までノンストップで頑張って参りたいと思います。