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台風22号→木枯らし1号

昨夜は台風22号が去ってから大阪を出て、東京に戻りました。

幸いに新幹線も空いていて、東京に到着した23時半頃には東京の空にも星が瞬いておりました。

しかし夜半になっても風が強いなと思っていたら、今日は東京と近畿に木枯らし1号が吹いたそうですね。

つまり「南風(はえ)」とも呼ばれる台風が、そのまま爆弾低気圧に変化して、大陸からの強い北風を呼び込んだことになります。

「最近の日本は秋が短い」と良く聞きますが、確かに「台風→木枯らし」という図式を見ると、「秋」が省略されてしまっているように感じます。

因みに宝生流においては「秋」の曲は、180番のうち約70曲もあります。

それはおそらく、秋から冬にかけてゆっくりと繊細に移ろっていくこの時期が、最も美しく、また侘しさや寂しさも一際強く感じられたからだと思います。

ところがここ数年の感覚だと、「秋」をじっくりと体感する時間がないままに、季節が大味に変わって冬になってしまう気がするのです。

舞台上で「松風」や「野宮」などの秋の名曲を謡いながら、「日本の秋の美しい情景は、いつまで現実に見られるのだろうか」と少し寂しく思ったここ数日なのでした。

1件のコメント

  1. 秋が短くなるのは残念ですね。。
    たまに南国に旅すると、日本は秋のある国でよかった!と思います。
    秋には一年の中でいちばんがんばってもらいたいです\(^o^)/

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