松実会に出演して参りました

今日は大阪にて、石黒実都先生のお社中会「松実会」に出演して参りました。

今回の松実会は、実都先生のお父様の石黒孝先生の三回忌追善の会でもありました。

石黒孝先生は、私がまだ京大宝生会の学生だった頃から関西の宝生流の中心メンバーのお一人で、その後私が東京芸大に入り、内弟子になり、独立し…という道程の中で殆ど変わらぬお若いお姿でおられて、「この方は歳をとらないのだろうか…?」と不思議に思う先生でした。

一昨年、亡くなられる二日前の先生の最後の仕舞「三笑」の地謡に座らせていただきました。

私にはいつもと変わらないお姿に見えて、二日後の訃報に全く現実感を感じられなかったのを覚えております。

その石黒孝先生のお嬢様の石黒実都先生は、私と年齢も近く、私の意識としては同じ職業の同僚というよりも、幾多の山場修羅場を乗り越えた「戦友」と思っております。

その実都先生の本日の会では、今日はまたもう一つ下の世代、石黒孝先生のお孫さんの石黒空君と初めて一緒に舞囃子の地謡を謡いました。

空君は高校2年生。

これから彼と数え切れない回数の地謡を共にするであろう、その最初の舞台が今日であったと、これも未来にきっと思い出すであろう舞台でした。

実都先生お疲れ様でした。どうもありがとうございました。

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