夏のマスクの効用
1月26日のブログで「マスクの効用」について書きました。
これは、あくまで私の感覚ですがマスクを着けると能面と似た負荷が顔にかかり、いざ舞台で面をかけた時に違和感無く舞える気がする。
またマスクで階段を昇り降りすると更に効果が増す気がする。というような内容でした。
あの頃は真冬で風邪も流行っており、マスクをするのがむしろ当たり前でした。
実は私はここ数日、久々にまたマスクを着けて生活しております。
これは風邪予防ではなく、今週末の五雲会での能「半蔀」シテに向けての対策なのです。
私は何度も書いているように暑さが大の苦手で、ここ最近の暑さで面をかけて稽古すると、汗は目に入るし、息はすぐに苦しくなってしまいます。
この感覚に少しでも慣れようと、平常時からマスクで顔に負荷をかけようと言う訳です。
夏のマスク生活は冬場よりも格段に息苦しく、地下鉄日比谷線から総武線までの階段を早足で登ると、高校の頃に陸上部の練習で味わった苦しさが蘇ってくる感じです。。
…夏の最中にマスクを着けていて、気がついた事があります。
それは、「この暑さの中でも、マスクを着けている人が意外にいる」という事でした。
女性の場合は、紫外線対策という意味もあると思いますが、男性もちらほらと見かけます。
エアコンから喉を守る為かもしれませんね。
しかし私は最近のマスク生活で思うのですが、夏のマスクは何かから身体を守るというよりは、肺活量や、暑さに耐える忍耐力を鍛えるトレーニングになる気がします。
私はおそらく半蔀が終わったら、マスクは見るのも嫌!という感じになりそうですが、五雲会まで今少し、マスク生活を頑張ろうと思います。