亀岡の花々  7月

昨日は亀岡稽古でした。亀岡稽古場には夏の花が沢山咲いていました。
先ずはヤブカンゾウです。花としては見知っていたのですが、実はこの花が「忘れ草」と呼ばれることは知りませんでした。

万葉集を始め、小野小町、紀貫之、壬生忠岑、藤原定家など多くの歌人が「忘れ草」を和歌に詠んでいます。

「忘れ草」と言われる由来はいくつかありますが、「憂鬱な想いや嫌な事を、この美しい花を見て忘れたから」という説が一番好みです。

能「草紙洗」で小野小町が洗った万葉の恋の歌にも、忘れ草の歌があったのでしょう。「忘れ草も乱るる」という詞章があります。

桔梗です。

能「大江山」で、秋の七草として「桔梗、刈萱、吾亦紅…」と謡われていますが、実際には花は6〜7月に咲くようです。

これも知らなかったのですが、野生の桔梗は今や絶滅危惧種なのだそうです。日本の山野草の代表のひとつと思っていたので、何とか生き延びてほしいです。

この花を見るとまた、亡くなられた倉本雅先生を思い出します。先生の会の名前が「梗風会」でした。桔梗の花が描かれた梗風会の記念扇を大切に持っております。

半夏生。

「はんげしょう」と読みます。暦の上での「半夏生」もあり、ちょうど1週間前の7月2日が半夏生でした。

白く見えるのは花ではなく、葉っぱが半分白くなっているのです。

このことから「半化粧」とも呼ばれるそうです。

夏の半ばに咲く、半分だけ化粧した花で「半夏生」そして「半化粧」。

日本語ならではの、実に美しい字と響きだと思います。

先日の松本稽古ではこの「半夏生」を象った美味しい和菓子をいただきました。

山百合です。

遠目からもちょっと異常に大きな花が見えて、怖いくらいでした。近寄ると20㎝はある巨大な花が2つ。

南国の花のような強烈な個性でした。「ユリの王様」とも呼ばれるそうです。

能「雲雀山」に出てくる「姫百合」もないかと思って見回したのですが、ちょっと遅かったのか見つかりませんでした。

…この時点で汗だくになって耐えられなくなり、室内に撤退いたしました。。

いよいよ本格的に夏がやって来たと実感いたしました。

本日はこの辺にて失礼いたします。

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