稽古を再開すること
昨日の崇寶会で、初めてお会いすると思われる若い会員さんが2人いました。
どうも学生上がりみたいなのですが、失礼ながらちょっと見覚えがない感じです。。
舞台の後の宴会でのお2人の挨拶を聞いて謎が解けました。
やはり同志社さんと京女さんの宝生会出身の人達だったのです。
しかし、1人は大学時代に2年間だけ宝生会に在籍して一度やめていたそうで、もう1人も卒業後は実家に帰って稽古はしていなかったそうです。
それが最近また稽古を再開して、復帰後の初舞台が昨日だったようなのです。
これはとても素晴らしい事だと思います。
稽古を途切れなくずっと続けるのはなかなか難しい事です。色々な事情で一度やめてしまう人の方が多いくらいです。
それでも何年か経ってまた再開して貰えたら、それも稽古を続けている事になると思うのです。
不思議な事に、中断期間があってから再び稽古する人は、以前よりも癖が無くなって良い謡や型になっている事もあります。
しばらく稽古から遠ざかっている方も、この春を機に再び初めてみては如何でしょうか?
我々能楽師にとって、それは本当に有り難く嬉しいことなのです。
足が遠のいている方も、どうか本当にいつでもお気軽に、稽古場に再び顔を見せてくださいませ。
大歓迎いたします!