私の謡の覚え方

以前のブログで、新幹線で謡を覚える話を書きました。

その時に具体的な覚え方は改めて、と書いたので、今日書いてみたいと思います。

あくまで私の個人的な方法です。

①覚え難いと思う曲の場合、本番2週間前位から本を持ち歩きます。

②最初は覚えるつもりでなく、本を読む感覚で1回だけ通して見て、その場は終わりにします。後は普通に文庫本を読んだりします。

③これを1週間位続けます。大事なのは、間違った謡は絶対に誦んじない事です。眼で見て合っている謡を、1回だけ集中して見ます。

④1週間前位からは、地謡を細かく区切って、区切ごとに今度は覚えるつもりで繰り返し見ていきます。

すると、前の1週間で頭に謡が少しだけ刷り込まれているので、不思議と半分位迄はすんなり記憶出来ます。

⑤更に繰り返していくと、本当に覚え難い苦手な部分が残されて、最終ターゲットがはっきりします。

⑥あとはその最後の敵(?)に集中して、覚え倒します。

⑦一度全曲記憶したと思っても、またポッカリ忘れる部分もあるので、翌日また同じ事を繰り返します。

間違った謡を一度も誦んじていなければ、本番で一瞬頭が空白になっても、咄嗟に合っている謡が出てくることが多いです。

…そうは言っても、舞台が重なる時などは、悠長な事をしていられないので④だけを必死でやる、という事もままあります。

「正座の痺れ」と「覚え難い謡」には、生涯悩まされる事になりそうです。。

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