イスラエルよりも…
私がこれまで体験した中で一番暑かった海外公演は、おそらく一昨年6月終わりに行ったイスラエルだと思います。
例年のイスラエルの6月は、最高気温は30℃に届かずに、空気は乾燥して日本より過ごしやすいと聞いて安心して日本を発ちました。
ところが現地に到着してみると、我々が滞在する期間は異常な高温になるという天気予報が出ていました。
35℃以上の日が続き、日差しは強烈で「飲みたくなくても定期的に水を必ず飲むように」とガイドさんに念を押されました。
しかし湿度は聞いていた通り非常に低く、カラカラに乾燥しています。紋付袴でも汗を殆どかかず、その点はむしろ日本の薪能よりも快適です。
とは言え知らない間に水分が失われるのもまた怖いもので、とにかくこまめに水分補給をしながら、炎天下の芝生や、地中海の浜辺での演能も何とかこなしました。
一方、3日前の日曜日。
京都観世会館で太鼓の会の舞台が無事に終わり、辰巳大二郎くんと2人観世会館を出ました。
「三条京阪まで歩こうか」と平安神宮大鳥居の側にある観世会館を出発。
しかし数分で2人とも汗だくになってしまいました。時間は午後2時半過ぎ。一番気温が高い頃です。
私「う”〜、暑”い!…しかしあのイスラエルに比べれば、まだマシだよね」
大二郎くん「い”や〜、イスラエルは乾燥してたから、まだ良かったです。こっちの方がヤバいです…」
確かに言われてみれば、京都は気温、日差し、湿度と三拍子揃って強烈です。
しかも建物が低く、日陰が殆どありません。
三条京阪までのわずか10数分で、2人ともバテバテでした。。
今日は東京でも37℃越えです。
今年の日本の暑さを乗り越えられれば、たとえ夏のイスラエルに行くことがあっても快適に過ごせると思われます。。
今日の東京は本当に暑かったですね! 蒸すのもつらいですが、乾燥して知らないうちに水分が奪われるのも、確かに怖いかも…。
ところで、吸湿速乾の着物って実際にあるんですよね。進化したポリエステル素材が入りますけれど。でも改まった紋付とかには、質感が適切かどうか…?