土用の丑の日

今日は土用の丑の日でした。

唐突ですが私は生まれが三重県です。今は「津市久居」という住所ですが生まれた当時は「三重県久居市東鷹跡町」という町名でした。

実は三重県のその辺りは、密かに鰻が名物で、小さい頃は特別な日にはよく鰻を食べたものです。

その鰻は焼くだけで蒸さない、香ばしい味の関西風。

最大の特徴は、上に乗っている鰻から食べ進めていくと、御飯の中からもう一層鰻が出てきて、大変嬉しくまたお得な思いができるということでした。

その後東京に出てきて、蒸した柔らかい鰻にカルチャーショックを受け、しかしやはりそちらも美味しいと思い、日々の暮らしで時折鰻を食べられる幸せを甘受しながら生きて参りました。

ところが数年前の鰻の稚魚の激減で、鰻は私の前から忽然と姿を消してしまいました。

偶さかに見かけても、「鰻重4500円」というような天文学的な値段で、寂しく顔を背けて歩み去るしかありませんでした…。

今年は稚魚が久々に豊漁という事で、そろそろ鰻が食べられるかな…と思いつつ、今日の土用の丑の日を迎えました。

しかし、結局鰻を扱うお店に行く時間が無いままに、先ほど紫明荘稽古でお弟子さんからいただいた下のお菓子で鰻気分を味わったのでした。。

蒲焼のタレの風味で、大変美味しかったです。

本物はまたいつか。。

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