半蔀の旧蹟を訪ねて 前編
私は来月7月15日の五雲会で能「半蔀」のシテを勤めます。
今日は夕方からの京大稽古まで時間があったので、「半蔀」に関わる旧蹟を訪ねてみることにしました。
最初の目的地は「五条辺りの夕顔の宿」の跡です。
宿のある四条河原町から、先ずは西に向かい、堺町通りまで来ました。
四条堺町北西角には謎の石像があり、「お気張りやす」と励ましてくれます。
励ましを受けた後信号を渡って、堺町通りを五条方面へ南下開始。
しかし仏光寺通でフランス風(?)町家に突き当たってしまいました。。
少し西に行くと、仏光寺沿いに道が続いていました。更に南下すると…
只ならぬ「夕顔愛」を感じます。そして…
道端に「夕顔の墳」の石碑が。「夕顔の墳」そのものはこちらの民家の庭にあり、見る事は出来ません。庭の外から手を合わせました。
…しかし、思えばフィクションである「源氏物語」の登場人物である「夕顔」さんにお墓があるというのは不思議な話です。
これはやはり「源氏物語 夕顔の巻」が如何に人気があり、「夕顔」その人も如何に人々に愛されているかの印であると思われます。
何せ町名にしてしまうほどなのです。
しばらくの間「五条辺りの夕顔の宿」の風情を体感した後、今度は紫野にある雲林院を目指しました。
雲林院のお話は後編で。