人は城 人は石垣

今日の昼にリモート稽古をしたのは、江古田でボイストレーナーをされている方です。

他にも色々な仕事をされているパワフルな方で、今日も私のリモート稽古の直前まで、やはりリモートで日本語会話のレッスンをされていたそうです。

どちらの国の方を教えていらしたのですか?と尋ねてみると、

「アメリカのユタ州の銀行員の方です!」

行ったことの無い外国の人と、レッスンでつながれるのは良いですね。いつかそこに行けるかもしれないし。と言ってみると、

「そうですね!でも今のところ逆に、彼らが日本に来た時に色々と歓待してしまって、結局赤字なんですよ。アハハ!」

と明るい声で答えが返って来ました。

これと似た話を最近松本稽古場でも聞きました。

北アルプスの麓でハーブ栽培をされている松本澤風会会員さんは、100人規模の栽培グループの代表として数100種類ものハーブを育てて県内のリゾートホテルやレストラン、カフェなどに出荷しておられます。その方が、

「栽培や出荷の作業は本当に大変なのですが、収入度外視なので、結局月に1人数100円の儲けにしかならないのですよ」

と、穏やかな笑顔で話されていたのです。

お2人の話を聞いて、

「人は城、人は石垣…」

という武田信玄の有名な言葉を思い出しました。

海外の方との関係や、あるいは100人もの栽培グループメンバーとの繋がりは、金銭的なものよりもよほど貴重で実りのあるものだし、それによって助けられたりする事もきっと多くあると思うのです。

そういう姿勢は私も見習いたいと強く思いました。

澤風会や郁雲会の皆様には教えられる事が多く、いつも感謝しております。

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