草之神舞での”再会”
昨日の名古屋「桃華能」での事。
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初番の能「右近」の後シテの舞は、藤田流の笛で「草之神舞」という珍しい舞でした。
初段オロシの足拍子を踏む所の笛がやや難解で、申合で何気なく聴いていてそこでハッとしました。
数年前の学生の「全宝連名古屋大会」を思い出したのです。
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その「全宝連名古屋大会」は昨日と同じ名古屋能楽堂で開催されて、京大宝生会から舞囃子「右近」と舞囃子「敦盛」が出たのです。
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私はその時に初めて藤田流では右近が「草之神舞」になる事を知り、音源を入手して何とか学生稽古をしたのを覚えています。
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そして昨日の「桃華能」本番でもまた「草之神舞」を聴いたのです。楽屋で一緒にいた若手楽師に話しかけてみました。
その若手楽師は、名古屋の大学のサークルで宝生流の能を始めて、卒業後に東京芸大に入りなおして能楽師の道を歩んでいるという、私とちょっと似た経歴の持ち主です。
今は宝生能楽堂に住み込んで家元の内弟子として修行中なのです。
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彼に「草之神舞は、前に京大宝生会が全宝連で舞囃子右近を出した時に初めて勉強したんだよね」と話したところ、
「あ、その時は京大さん右近と敦盛の舞囃子でしたよね。私その時に竹生島の舞囃子をさせていただきました」
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なんと!
その舞囃子「竹生島」は私も覚えていました。
しかしそのシテが彼だったとは、今まで全然知らなかったのです。
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いつも宝生能楽堂の楽屋で会っている彼なのですが、何だか懐かしい人に再会したような不思議な驚きを感じたのでした。
初めてコメントします。
記事を読ませていただきました。
だいぶ前に、澤田郁代様にお世話になりました。
まだ郁雲会にてご活躍のご様子、嬉しく思いました。
次回郁雲会が開催される際はぜひ見に行かせていただきたいと思います。
また、私は今は名古屋に住んでいますので、澤田宏司様が名古屋能楽堂に出演される時には見に行かせていただきたいと思います。
石田様 コメントありがとうございます。それは是非次回は澤風会郁雲会にもいらしてくださいませ。お会い出来ると母親も喜ぶと思います。
返信ありがとうございます。
はい、ぜひ行かせていただきたいと思います。
ただ、宏司さんが名古屋能楽堂に出演される時がいつか、またお母様と合同の会をされる時がいつか、どうやったら分かるか教えていただけますか?