隙間花壇〜応援したい花々〜
今日は朝から渋谷のセルリアン能楽堂にて「尚月会」の申合でした。
「尚月会」は七葉会の仲間である東川尚史君のお社中会で、今回が5周年記念になるそうで誠におめでたいことです。
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舞囃子がたくさん出て、京都女子大宝生会OGでもある奥様も、舞囃子「船弁慶」で元気一杯に長刀を振り回していました。
日曜日の本番は、仕舞や素謡も多く出るので更に賑やかな舞台になることでしょう。
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その申合への行き掛けに「隙間花壇」をのぞいてみると、隙間花壇では今年初めてとなる「梅」が開花していました。
隙間花壇は陽の当たる時間が限られているので、開花の時期が遅く、枝振りも小さめな梅です。
しかしその分、懸命に咲いているように見えて応援したくなるのです。
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難波津に 咲くやこの花 冬ごもり 今は春べと 咲くやこの花
という、能「難波」のシテ王仁の詠んだ有名な歌が思い出されました。
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そして今年の隙間花壇で応援したいと言えば「ツツジ」です。
前回見た時よりも、若い芽が着実に育っていました。
この分ならば2年ぶりの「ツツジの花」が見られそうです。
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能「難波」の中には、「梅は春になるとどの花よりも1番早く咲くので、”花の兄”とも言われる」という謡も出てきます。
隙間花壇においても、”花の兄”である梅がいち早く咲いてくれた訳です。
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その梅を皮切りにして、今年もこれから様々な花たちが「隙間」を彩っていくことでしょう。