悪夢にうなされずに済む方法
今日は朝から水道橋宝生能楽堂にて、日曜日開催の「立春能」の申合がありました。
私は能「鵜飼」の地謡でした。
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立春能申合に行くために起床する、その直前の夢の中でのお話です。
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以前にも書きましたが、私がたまに見てうなされる悪夢があります。
「やったことの無い曲のシテを舞うことになっており、鏡の間で幕が上がるのを待っている」
というシチュエーションの夢です。
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知らない型や謡を舞台上でどうやって誤魔化そうかと必死で考えるうちに目が覚めて、ホッと安堵するのが常のパターンでした。
しかし今日はちょっと違う展開になったのです。
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シチュエーションは常と同じで、今回は”勝修羅”の格好で”平太”の面までかけて鏡の間に座っていました。
一度も稽古しておらず、謡も型も全く頭に入っておりません。
「ああ、いつも見る悪夢と同じ状況だなぁ。ついに悪夢が現実になってしまうのか…」
と嘆いていたのです。
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しかし今日の私はそこでハッと気付きました。
「待てよ、今の状況ももしかしたら夢なのでは…」
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そして良く考えてみると、確実に夢だということがわかったのです。
夢の中で、
「なんだ夢か。良かった良かった。」
と安心して舞台に出て行ったあたりでアラームが鳴って目が覚めました。
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…というわけで今後はこのパターンの悪夢を見ても、夢の中で夢かどうか確認する事で、うなされずに熟睡出来そうです。