新作能における「演出」の効果
昨日は夕方まで丹波橋で紫明荘組稽古をした後に、電車を何本も乗り継いで大阪南部の高石市に移動しました。
夜に新作能「王昭君」の申合があったのです。
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そしてそのまま高石市に一泊して、今日「王昭君」の本番の舞台がありました。
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最初の謡本の読み合わせから始まって、稽古を重ねるごとに徐々に彩りを加えていった「王昭君」。
それがまた昨日の申合を経ての今日の本番にかけて、ダイナミックに進化を遂げてゆく様を目の当たりにしました。
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本物の丸鏡や琵琶を使った所作、またお囃子方それぞれの技巧を駆使した音や掛け声。
これらの謡本には書かれていない要素によって、舞台の上が日本の貞保親王の邸から、馬の嘶く胡国の草原へ、また王昭君が貞保親王に手ずから琵琶の秘曲「王昭君」を教えるシーンへと鮮やかに変化していきました。
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「演出」というものの大切さと、その効果の大きさを今回の新作能「王昭君」で強く実感させていただき、非常に勉強になりました。