9年ぶりの全宝連金沢大会
明日6月28日と明後日29日、金沢の石川県立能楽堂にて「全国宝生流学生能楽連盟自演会」が開催されます。
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全宝連が9年ぶりに金沢に戻ってくるのです。
前回の金沢大会は2016年。
その後に東京、名古屋、京都と巡って2020年に金沢に戻るはずの全宝連は、コロナ禍で中止になりました。
翌2021年に、全国から集めた動画を配信する形で「オンライン全宝連」が金沢大会として開催されたのです。
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前回2016年に金沢大会に参加した京大宝生会の学生達は、今や全国のみならず全世界に散ってそれぞれ研修医や僧侶や、公務員や会社員となって人生を歩んでいます。
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この9年の間に、京大宝生会もコロナ禍で部員が激減して存続の危機に直面しました。
しかしそれを乗り越えて新しいメンバーが増えて、今回も10人ほどの部員が仕舞、素謡、舞囃子で賑やかに参加します。
今日京大能楽部BOXで最後の仕上げ稽古をして、明日の早朝に皆で金沢に向けて出発することでしょう。
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そして2016年には存在すらしなかった「自治医科大学能楽部宝生会」は、今年入った新入部員も含めて4人で初めての金沢にやってきます。
前にも書きましたが、2016年に京大1回生として金沢大会に参加した1人の青年が、その後自治医大に転学してたった1人で立ち上げたのが自治医大宝生会なのです。
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この9年間の激動の時期を経て、全国からまた学生達が石川県立能楽堂に集まってくるのは実に感慨深いです。
明日明後日の全宝連金沢大会が良い舞台になるように、私も精一杯のサポートをしたいと思います。