学校毎のカラー

昨日は香里能楽堂にて「関西宝生流学生能楽連盟自演会」が開催されました。

前身の「京都宝生流学生能楽連盟自演会」から数えると第130回になります。

コロナ禍を乗り越えて、ようやく学生能楽部の活動も軌道に乗って来ました。

序盤には各学校の新入部員達の”初舞台”の仕舞がズラリと並びます。

緊張感に満ちた初舞台は、懸命に舞う新入部員と、その舞に全力で合わせようとする地謡の先輩達の想いが見所にヒシヒシと伝わってきて胸が熱くなります。

力の入った舞や地謡からは各学校の”カラー”がはっきりと感じられて嬉しくなりました。

同じ謡を同じように謡っているのですが、同志社は同志社らしく、神戸大は神戸大らしい個性があるのです。

これらの個性は先輩から後輩に、稽古によって綿々と受け継がれて来たものでしょう。

学校毎の個性がはっきり出るのは、先輩達がしっかりと後輩の稽古をしている証拠だと思います。

コロナ禍の影響で一度途絶えてしまって、去年1人だけの新入生を得て復活したばかりの京都女子大には、今年3人の新入生が入って賑やかになっていました。

そしてその舞や謡は、私が昔から知っている”京都女子大宝生会のカラー”にちゃんとなっていました。

これから益々部員が増えて、新たな歴史を築いていってほしいと願っております。

京大宝生会にも5人の新入部員が入って嬉しい限りです。

早くも来月には次の舞台「全宝連金沢大会」が控えています。

私ももちろん金沢に行くので、今度は全国の皆さんの元気な舞や謡を観るのがとても楽しみです。