清水寺の建立された日

昨日の事になりますが、スマホのニュースで「清水寺は798年8月17日(旧暦延暦17年7月2日)に坂上田村麻呂によって建立された」というのを読みました。

能「田村」では前シテの童子によって清水寺の縁起が語られますが、建立の日付までは語られておりません。

私は昨日初めて知りました。

ニュースを見て先ず思ったのが、

「こんな暑い時期に建立されたのか…」

という事でした。

“平安時代は実は気温が高かった”

と聞いたことがあります。

いくら何でも最近の猛暑ほど暑くはなかったでしょうが、エアコンの無い時代の真夏に大きな寺を建てるのは、さぞかし大変な工事だったと想像します。

実は今日は亀岡稽古日で、その前に清水寺に行こうと思えば行けたのですが、今日の京都の予想最高気温は37℃。

そしておそらく清水道と境内は、外国人観光客などで溢れかえっている事でしょう。

真夏の暑さに耐えて大伽藍を建立した人々の苦労を偲びつつ、新幹線の中から遠く見える清水寺に小さく合掌したのでした。

ちなみに偶々なのですが、今週水曜日に宝生能楽堂にて開催される「青雲会」で能「田村」が出て、私はその地頭を勤めさせていただきます。

平日ですが、皆さまご都合よろしければどうか宝生能楽堂にいらしてくださいませ。

http://www.hosho.or.jp/wp/wp-content/uploads/2024/08/202408seiunkai.pdf