本物の松尾芭蕉はどれ…?

松尾芭蕉が「奥の細道」の旅へと出発したのは、元禄2年3月27日、新暦に直すと1689年5月16日のことです。

つまり今月は芭蕉が奥の細道へと旅立った月でもあるのです。

そしてその出発地点は私の東京三ノ輪の自宅から程近く、辺りの日光街道沿いには「松尾芭蕉」の像や絵が幾つも点在しています。

以前からそれらの像の横を通る度に思っていたのが、

「どれが本物の松尾芭蕉に一番似ているのだろうか」

ということでした。

何しろそれぞれの像が全く違う個性を持っているのです。

例えば、南千住駅前の銅像はこんな感じ。

そして北千住に近い旧日光街道沿いの木像は、

こんな感じです。

この2つはまだヒョロリと痩せている所など共通点が多いのですが、足立市場近くの石像は…

ふっくらして全然違うイメージです。

この石像が旅立ちの時点で、旅を続けていくうちに痩せていったとか…?

そして隅田川にかかる「千住大橋」の下には、芭蕉が船から上がっていよいよ奥の細道に出発する時の絵が描いてありました。

これまた先ほどの3体の像とはちょっと異なる風貌です。

しかしこの絵、実は松尾芭蕉を敬愛して奥の細道を実際に辿って旅をしたという「与謝蕪村」が描いた芭蕉の肖像なのです。

芭蕉と蕪村は時代も近いし、これはこの絵の「芭蕉」が一番本物に近いのかも…と思いました。

新作能「松尾芭蕉」ができたとしたら、どんな能面が似合うのでしょうかね…?

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です