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アドレナリン出まくりの居囃子

「澤風会郁雲会」の番組は基本的に私が1人で作っております。

手間のかかる仕事ではありますが、番組制作にあたっては、地謡や御囃子方の組み合わせを考えるのがひとつの楽しみでもあるのです。

今回もまた、いくつか私なりの”仕掛け”を作らせていただきました。

そのうちで居囃子「阿漕」の仕掛けは、地頭和久荘太郎師、大鼓亀井広忠師という組み合わせでした。

このお2人は東京芸大の同期で、在学中から現在に至るまで、非常に厳しく切磋琢磨しながら過ごしてこられた、私から見るととても羨ましい良きライバル関係なのです。

居囃子「阿漕」が始まると、期待通りというより、期待以上の化学反応が起こり始めました。

大鼓の気迫に地頭の気合が呼応し合って、ビリビリと舞台空間が震えるのが実感されるようでした。

私もその常軌を超えたような空気にあてられて、大会2日目の疲れを忘れて最大限の精魂を込めて謡わせていただきました。

シテを勤められた会員さんも、舞台後の宴会で「地謡と御囃子の迫力が本当にもの凄くて最高の経験でした。私自身アドレナリンが今だに出まくっております」

とスピーチされて、”仕掛け人”の私としては内心シメシメと思ったのでした。

3件のコメント

  1. 先日の崇寶会では誠にありがとうございました。
    澤風会のお話の数々、舞台が思い浮かぶようです。楽しませて頂きました。
    なお、甥っ子が信州大学に合格したそうです。甥っ子が在学している間に松本へ行きたいと思って楽しみにしてます。

    1. いつもありがとうございます。
      甥御様おめでとうございます!もし興味があれば松本澤風会稽古の見学にいらしてくださいませ。信大の教授も毎回稽古場にいらしてます。

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