百番会のテーマ
昨日京大能楽部BOX舞台にて開催された
「2024年京大宝生会仕舞百番舞う会」
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今回は私としては「一回生に仕舞を沢山見てもらって、将来やりたい仕舞や、春合宿で習いたい仕舞を選んでもらいたい」
というのを最大の目的と考えておりました。
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しかしいざ始めてみると、この”一回生に見てもらって”というのはちょっと的外れなテーマだとわかりました。
一回生達は”見る”というよりは、積極的に”参加”してくれたのです。
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彼らは昨年習った仕舞を舞うだけでなく、先輩達の仕舞の地謡にもどんどん入って謡っています。
「班女」などという、一体いつの間に稽古したのかと思うような難しい地謡にも果敢に入っていきます。
一回生の成長ぶりは、私の想像をはるかに超えていました。これは嬉しい驚きでした。
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また今回もう一つ私が決めていたのが、
「私自身は100番のうち1番も舞わない」
という事でした。
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百番会を初めた頃は私が40番ほども舞っていた記憶がありますが、回を重ねるごとに私の番数は少なくなっていきました。
2019年の百番会ではブログによれば私は9番舞ったようです。
それから5年で若手OBOG達も飛躍的に実力をつけました。
もう彼らだけで100番舞えるだろうと思ったのです。
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こちらの方は私の思った通りになりました。
私は地謡を少しだけ謡っただけで、仕舞は1番も舞う事なく100番目の「船弁慶キリ」まで終えることができたのです。
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今回の百番会は現役も若手OBOG達も、得たものがとても大きかったと思います。
この経験を自信にして、今後の合宿、新歓、舞台に繋げていってもらいたいと願っています。
昨日参加してくれた皆様本当によく頑張りました。お疲れ様でした。