会話のキャッチボール
昨日書きました通り、今日は水道橋宝生能楽堂にて「夜能」の動画配信用撮影がありました。
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能「野守」の撮影が滞りなく終わり、その後に「いとうせいこうの能楽紀行」の撮影が始まりました
粋な着流し姿のいとうせいこうさんと、紋付袴姿の私が、舞台上で床机に腰掛けて奈良春日野と能「野守」の世界をナビゲートします。
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いとうさんが何か喋っては、私がそれを受けて返答し、またそこからいとうさんが話を繋げて…という”会話のキャッチボール”で進んでいく番組です。
来たボールをちゃんと受け止められるか、またとんでもないボールを投げてしまわないか、私はやはり非常に緊張いたしました。。
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しかしいとうせいこうさんは、小説家でありながらTVやラジオ出演も多い「喋りのプロ」でもあるお方です。
私の危なっかしいボールをきちんと拾って、その都度取りやすいコースに投げ返してくださいました。
いとうさんは大変博識で、春日若宮おん祭りの話など色々と興味深いお話が聞けました。
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そしておかげさまで撮影は一発でOKが出て、私はホッと胸を撫で下ろしたのでした。
手が震えるほどの緊張は久しぶりでした。
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この動画は編集作業の後に6月上旬頃には配信される予定です。
詳しくは宝生会のホームページをチェックしていただければと思います。
宝生流能楽を観ることは、私にとって大きな楽しみの一つですが、地方に住んでおりますと、そうそう上京も叶いません。4月の夜能のオンラインのご案内を見て、PCでライブ中継を試し、月に一度でもあればと思いました。
今回は更に、植物男子ベランダーや、見仏記のいとうせいこうさんも出られるとのこと。澤田先生との対談がとても楽しみです。また、前回の視聴の反省から、テレビの大画面で見られるように致しました。