マスク着用での仕舞稽古
コロナウイルスは未だに全く衰えを見せず、澤風会稽古は休止状態が続いております。
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今週は澤風会以外の仕事で少しだけ稽古をいたしました。
その時に、
「マスク着用での稽古」
というのを試してみたのです。
澤風会稽古が再開したら、暫くはマスク着用で稽古しようと思っているので、その試運転です。
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謡の稽古はほとんど違和感なく出来たのですが、問題は仕舞稽古でした。
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私は普段の稽古では、
「地謡を謡いながら会員さんの斜め前で一緒に舞い、更に地謡の合間に素早く注意点を言う」
というやり方をとっています。
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これをマスク着用ですると、あっという間に息が上がってしまいました。。
これはちょっと厳しいかな…
と挫折しかけました。
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しかし何とか頑張って稽古を続けていると、だんだんとコツが掴めてきました。
①息の量は通常よりも少な目にして節約すること。
②マスクで声がくぐもるので、調子は通常よりも高くすること。
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これらの点を心がけて稽古をすると、舞囃子の稽古も無事にこなす事が出来ました。
マスク着用稽古の目処が立って、少しホッといたしました。
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来たるべき澤風会稽古再開に向けて、今出来る準備をコツコツとしておきたいと思います。
能では能面をつけた状態で舞いながら謡っておられますが、マスクだと隙間がほとんどないので、断然息苦しそうです。
能面をかけた時の謡い方は、直面の時とは違うという話を聞いたことがあるのですが、
調子の高い低いも変えたりするのでしょうか。
そのあたりは「企業秘密」かもしれませんが…。