非公開の研修修了発表会

今日は国立能楽堂にて、「能楽三役研修修了発表会」に出演して参りました。

私は半能「石橋」の地謡を勤めました。

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5年にわたる研修を終えた狂言方と太鼓方の研修生のお2人が、それぞれ「奈須与市語」と、半能「石橋」の太鼓を勤めた今日の舞台。

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当初一般公開の予定が、コロナウイルスの影響で非公開の舞台になってしまい、晴れの舞台を迎えたお2人にはお気の毒だったと思います。

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しかし、舞台上の我々は勿論のこと、国立能楽堂の職員の方々は一般公開の舞台と全く変わらぬ段取りで、非常に厳密に丁寧に仕事に臨んでおられました。

パンフレットも、急遽決まった非公開にもかかわらず、非公開用の立派なパンフレットが出来上がっていて驚きました。

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一般非公開とは言え、おそらくお2人の御家族などと思われる関係者の方々が20人程、それぞれ遠く離れて見所に座っておられます。

開演や終了のアナウンスも勿論全ていつも通りに行われ、御覧になった関係者の皆様は喜ばれたことと思います。

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そして半能「石橋」を無事に終えた太鼓方研修生の方は、安堵と誇りが入り混じったような、とても良い表情をされていました。

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非常に特殊な状況下の舞台でしたが、ある意味でとても心に残る経験になりました。

無事に研修を修了されたお2人には、この先にたくさんあるであろう一般公開の舞台で、思う存分に活躍していただきたいと願っております。

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