松本城本丸御殿に能舞台が…
昨日の松本稽古で、ある会員さんがとても興味深いものを見せてくださいました。
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松本城の古い絵図がたくさん載っている図録です。
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その中の1枚、今から300年程前の江戸時代の絵図は松本城の「本丸御殿」の見取り図でした。
そしてその見取り図を詳細に見ていくと、なんとどうやら当時の松本城本丸御殿には「能舞台」があったようなのです。
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と言っても「能舞台」という記述はどこにもありません。
しかし、「大広間」と「次の間」という広いスペースがあり、そのすぐ隣に「鏡の間」という小部屋が描かれてあったのです。
更に「鏡の間」の隣には「楽師の間」という部屋も。
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鏡の間から大広間までは、長い廊下で繋がっています。
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つまり恐らくは、「大広間」の畳を一部剥がすと、板の間の「能舞台」が出現したのだと思われるのです。
そして廊下が”橋掛り”に、次の間が”見所”になったのではないでしょうか。
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江戸時代の一時期、松本城では確かに能楽が演じられていたのです。
流儀は何流だったのか、どの程度の規模でどんな曲が演じられたのか…
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想像するととてもわくわくします。
古文書などに資料が残っていないか、何とか調べてみたいものです。