間狂言でびっくり
今日は水道橋宝生能楽堂にて「五雲会」に出演して参りました。
私は能「是界」の地謡でした。
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その「是界」の中入の時のこと。
間狂言の能力が、語りの途中で急に吹いて来た突風に驚くというシーンがありました。
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大唐の天狗の首領・是界坊が吹かせたらしいその突風を、間狂言は強い足拍子で表現します。
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そして今日は、その足拍子が一際強かったもので、私は地謡座で素で吃驚仰天してしまったのです。
正座したままちょっと飛び上がってしまいました。。
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地謡座にいて中入の間狂言で驚いたり、笑いそうになったりということは、実は今までに何回かあります。
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能「黒塚」の間狂言を初めて地謡座で間近に見た時。
能「車僧」の間狂言を地謡前列で見た時。
それから、能「嵐山」の特殊な間狂言「猿婿」をやはり初めて地謡座で見た時などです。
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そのような時には、本当に笑ってしまうとまずいので、唇を噛んだり腿をつねったりしてなんとか耐えた思い出があります。
今日は久々に唇を噛むような思いをいたしました。。