独吟の効用

昨日は午前中のNHKラジオ録音の後に、午後から江古田個人稽古、さらに夜に田町稽古でした。

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田町稽古場では3月7日の澤風会郁雲会で、初めての試みとして「独吟」を出す会員さんが3人います。

それぞれ「氷室」、「鞍馬天狗」、「八島」の一部分、時間にして5分前後の謡を、舞台の中央近くに正座して1人で謡うのです。

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昨年末に稽古場で「独吟発表会」のようなものをしたのがきっかけになり、今度は是非能楽堂で独吟を、と私がおすすめしました。

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昨日の時点でもう暗記して、無本で稽古した人もいて、皆さんやる気満々でした。

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そしてこの「独吟」への挑戦は、思わぬ別の効果を生むことがわかりました。

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素謡「須磨源氏」の稽古の時に、皆さんの声がこれまでより明らかに大きくて、余裕と自信を持って謡われていたのです。

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「無本」で「独り」で謡う独吟に比べたら、「本を見て」「皆で」謡う素謡には余裕を持って臨めるようになった、ということなのでしょう。

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今回素謡だけの参加の方も、次回以降独吟に挑戦されたら良いかもしれないなぁと思いました。

独吟の大きな効果を感じた昨日の田町稽古でした。

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