夕霧と朝顔
今日は「第11回東京満次郎の会」にて、能「砧」のツレ夕霧を勤めさせていただきました。
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ちなみに昨年には「京都満次郎の会」にて能「熊野」のツレ朝顔を勤めさせていただきました。
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この「夕霧」と「朝顔」は、色入唐織に小面という全く同じ格好をしています。
また舞台上での役割や謡も似ている部分があります。
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しかしながら、能「砧」と「熊野」では曲の位が全く異なります。
それに伴ってツレの性格もまた、異なるものになっているのです。
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華やいだ娘という雰囲気の「朝顔」。
対して「夕霧」はその名前に象徴されるように、どこか暗く湿気を帯びた雰囲気を纏った女性だと思われます。
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…とは言えあくまでもツレなので、変に重たくなると舞台の邪魔になってしまいます。
その辺りの位取りが非常に難しかったのですが、何とか無事に勤めることが出来ました。
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私の今年のツレは、ちょっと早いのですが今日の「夕霧」が最後でした。
あとは地謡や後見、そして稽古を頑張って、師走を駆け抜けたいと思っております。