見えない力に支えられて
昨日の京大宝生会の能「竹生島」では、舞台上の現役達は力一杯に頑張って素晴らしい能を演じてくれました。
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その成功は、実は見えないところで沢山の人達のサポートに支えられていたのです。
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「竹生島」は最初の作り物を出すのに4人必要です。
まずその作り物を運ぶ「台持ち」としてOBのK嶋君が来てくれました。
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更に「竹生島」は”幕上げ”の回数が多く、また今回シテが高身長なこともあり中々難しかったのですが、この幕上げをOBのK崎君と、一回生が1人手伝ってくれました。
おかげで舞台が滞りなく進行しました。
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そして…
舞台を無事に終えて私が楽屋を出て帰ろうとした時、背後から「あのう…」と声をかけられました。
「澤田先生ですよね?いつも○○がお世話になっています。私○○の母親です」
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今回は見所がほとんど一杯になる程の多くの方々にいらしていただきました。
その中には先程のお母様のように、部員達のご家族が大勢いらっしゃったことと思います。
ご家族の応援は何よりの心の支えになったことでしょう。
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また東京や神戸や名古屋などご遠方からも沢山の皆様にいらしていただき、その応援もまた舞台の現役達に更なる力を与えてくれたのだと思います。
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「竹生島」ではありませんが、番外仕舞の地謡も何人かの若手OBが駆けつけて、力を合わせて謡ってくれました。
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見える力と、”見えないけれど確かに存在した力”が合わさって、昨日の舞台が成功したのです。
その見えない力を与えてくださった皆様に、改めて御礼申し上げます。
「竹生島」に力を与えてくださってどうもありがとうございました。