目をつぶって…
昨日は夕方から京大宝生会の稽古に行きました。
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11月26日の自演会「能と狂言の会」に向けて、皆稽古に一層熱が入っていました。
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能「竹生島」は、シテ、前ツレ、後ツレがそれぞれ初めて面をかけての稽古になりました。
面をかけると無意識のうちに手や肩に力が入ったり、距離感が掴めずにいつもの場所に行けなかったりします。
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シテ、ツレともにほぼ想定内の動きをしてくれたので、何点か注意をしました。
おそらく次回の稽古までに修正してくれることでしょう。
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稽古が終わると23時近くになっており、そこから皆で晩御飯を食べに行きました。
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その席でも能面をかけた時の話を色々しました。
話の流れの中で「もし目をつぶって全部舞うことが出来たら、面をかけた状態でも楽々舞えるだろうね」
と半ば冗談のつもりで口にしました。
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すると…
シテ「はい、この間目をつぶって稽古してみました。回り返しで変な方向を向いてしまって…」
後ツレ「私もやってみたら、回り返しで同じことになりました」
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更に一昨年の能「巻絹」のシテを舞ったOGさんもいたので、「もしかして君も…?」と聞くと、
OGさん「ええ、そりゃまあ…やりましたよ」
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なんと”目をつぶっての稽古”は京大宝生会では当たり前のようになされていたのですね。。
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試しに「じゃあ一歩進んで、目をつぶって生活してみたら、より能面の影響が少なくなるかもしれないよ」
と言おうかと一瞬思いましたが、彼らは本気でやりそうで、怪我をしてもらっては困るのでやめておきました。
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しかし考えてみれば彼らがこのブログを読む可能性もあるのでした。
京大宝生会の人は、危ないのでどうか目をつぶって生活しないようにしてくださいね。