“闘い”の日々
今日は予定の稽古が延期になり、「葵上」の最終稽古のみの1日になりました。
昨日の五雲会申合でいただいた色々なご注意と、自分で感じた修正点を水道橋宝生能楽堂の舞台でじっくりと確認いたしました。
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「葵上」という曲と格闘した日々も今日で最後、明日は本番なのです。
今は何か武者震いするような「早く舞いたい」気持ちと、「明日で終わってしまうのか…」という感慨と、少しだけ寂しいような気持ちとが色々入り混じっています。
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今回の「葵上」に関してのブログでは、”悪戦苦闘”、”闘い”、”格闘”というような言葉を多用しました。
この曲に取り組む時には、稽古というよりも何故か”闘う”という心持ちになってしまったのです。
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稽古中に、これはシテ「六条御息所」の強い想念と真正面から向き合う闘いであると感じました。
また逆に「六条御息所」の目線での、自分を覆い尽くそうとする激しい怨みや悲嘆や絶望感との闘いにも感じられました。
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「道成寺」以外では、これまで舞った中で一番難しい曲でした。
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この”闘い”を明日の舞台でどのように昇華させることが出来るのか。
それを思うとやはり「早く舞いたい」と武者震いを覚えてしまいます。
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皆様明日は是非宝生能楽堂の「五雲会」にお越しくださいませ。
正午開始で、
能「敦盛」辰巳和磨
能「井筒」大友順
能「葵上」澤田宏司
という番組です。
どうかよろしくお願いいたします。