熱海の舞台を終えて
熱海にての能「昭君」と「王昭君」を含む舞台が先ほど無事に終わりました。
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昨日が申合で、その後に大半の能楽師は熱海泊まりでした。
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泊まった宿はプールなども付いたリゾートホテルで、休日を満喫する人々で溢れていました。
それを横目に我々はブツブツと謡を覚えたりしておりましたが、美味しい晩御飯と朝御飯で熱海の味覚は充分に堪能させていただきました。
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ワキ方や囃子方も含めた相部屋だったので、普段あまり聞けないお話をたくさん聞くことが出来て非常に勉強になりました。
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おワキの細かな動作などは、シテ方からは意外に見えないことが多く、それらの微妙な動きに実に多くの意味が隠されていると知りました。
詳細はオフレコなのが残念なのですが…。
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それにしても「昭君」と「王昭君」という今月最大の山場を、なんとか越えることが出来ました。
舞台の途中は、果たして最後まで気力体力が持つのか不安な時間帯もありました。
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しかし最後の「王昭君」が終わると、不思議なことにまだまだ謡い続けられそうな気持ちになっていたのです。
いわゆる”ランナーズハイ”みたいなものでしょうか…?
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明日からはまた通常の稽古の日々に戻ります。
満次郎先生、巽会とあまねく会の皆様、本日は誠にありがとうございました。