解説→地謡→仕舞。

今日は水道橋宝生能楽堂にて「夜能」の舞台に出演して参りました。

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18時半に始まって20時半に終了した今回の「夜能」。

私は先ず冒頭18時半〜18時55分の”解説鼎談”に能楽師代表として参加いたしました。

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そして解説鼎談が終わり、長唄の舞台を挟んで19時20分〜20時10分まで能「土蜘」の地謡を勤めました。

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さらに「土蜘」が終わると、その後の仕舞3番のうちの最後の演目「富士太鼓」のシテを勤めて、舞い終えると丁度20時半だったのです。

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120分の催しの中で、3回にわたって計約90分舞台に出るのは、私としては珍しいことでした。

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3回の出番それぞれ役割が全く異なるので、身につける紋付袴で変化をつけることにしました。

着替えることでなんとなく気持ちもリセット出来る気がしたのです。

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最初の鼎談では、普段「後見」を勤める時の紋付袴セットを着ました。

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終わってから長唄20分の間に「地謡用」の紋付袴セットに着替えて能「土蜘」の舞台へ。

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そして「土蜘」が終わると、今度は「舞用」の色紋付と袴を素早く着付けて、最後の「富士太鼓」の仕舞に臨んだのです。

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今日の「夜能」は、おかげさまでお客様にも大変大勢いらしていただき、心地良い緊張感の中で最初から最後まで勤め上げることが出来ました。

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能のシテの時とはまた違った意味で、とても良い経験を積ませていただきました。

本日いらしてくださいました大勢の皆様、誠にありがとうございました。

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