御夫婦揃っての稽古

昨日は松本稽古でした。

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今年に入ってから稽古を始めたばかりの信濃大町の御夫婦は、いつもお2人揃って稽古場にいらっしゃいます。

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昨日も夜の初心者向け稽古時間の少し前に仲良く一緒にいらして、

「先日2人で山に行って採ってきたのです。」

と、山菜のお浸しを全員に振る舞ってくださいました。

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仕舞の曲と進度もほぼ同じで、お2人とも昨日で仕舞「鶴亀」が完成して、次の仕舞「猩々」に入りました。

今年11月に予定されている「松本澤風会大会」では、やはり御夫婦揃っての”初舞台”となることでしょう。

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しかし実はこのパターンは澤風会においては非常に珍しいのです。

御夫婦で稽古されている方でも、大抵は時間をずらして稽古に来られます。

また例えば奥様が稽古されていて、私が「よろしければ御主人も稽古されませんか?」

などと聞いても、

「向こうに先に上達されると癪なので、絶対いやです!」

と、断固として拒否されたりするのです。。

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また別の御夫婦などは、奥様はダイビングが、御主人は能楽がそれぞれプロ級の腕前なのですが、お互いの領域には決して入ろうとしないようです。

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なので、信濃大町の御夫婦は本当に貴重な存在なのです。

これからもどうか仲良く稽古を続けてくださり、夫婦で上達して行っていただければと願っております。

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ずっと同じ仕舞曲で進んで行くのか、ある段階でそれぞれ曲の好みが出てきて、別の曲になって行くのか、その辺りも楽しみに見守りたいと思います。

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